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以上の4つのルールの内、4番目を「演説しない、短くキーワードで」とする本4)もあります。
クラス全体または、少人数のグループ内で行いますが、司会者と書記(一人が兼ねることもあります。メンバーが多い時は、書記は複数必要です)を決め、参加者が見ることができるように、出された意見を黒板もしくは模造紙等に記録します。思いがけない意見が出たりして、解決の糸口を参加者全員の協力によって発見することができるという体験ができます。
4−3−8 フォトランゲージ
写真にはそれを撮影した人の思いが必ずあるものですが、そういった写真のメッセージを読みとる活動を通して、活発な話し合いができ、その中で新たな気づきを発見することができます。
フォトランゲージと在来の一方的なメッセージやストーリィを持つ視聴覚教材を比較すると、前者は学習者の主体的な情報の選択、読解が行われ、批判的な見方や態度を養うことを目的にしています。このための国際理解教育および環境教育の教材として適切な「地球家族(フォトランゲージ版)12)」が出版されています。
今の世の中にあふれている情報をどのように取得し、どう理解して、生きるために役立てるのかという課題があります。情報とは送り手が様々な意図をもって送り出していること、それを受け取るには、十分な批判力が必要なことに気づくことも必要です。
4−3−9 タイム・ライン
われわれの生活は歴史のつながりの中で起きているものです。タイム・ライン3)は出来事や計画等を年代順に並べる活動です。過去から現在をふりかえり、未来を考えることにつなげることができます。また、過去や未来を考えることで、現在の状況を客観的に捉えることや、新たな気づきが広がります。
文献
1)千葉県環境部:環境学習ガイドブック、千葉県環境財団(1994)
2)日本ユネスコ協会連盟:小学校教員のための環境教育ガイドブック(1992)
3)国際理解教育センター(ERIC)編:省資源・省エネルギー活動ガイドブックステップ1・2・3(’95)、経済企画庁国民生活局(1995)
4)日本青年会議所:人・まち・地球いきいきハンドブック環境ファシリテーター養成ガイド(1995)
5)日本青年会議所:人・まち・地球いきいきハンドブック?Uまちの環境教育プログラム(1995)
6)清里環境教育フォーラム実行委員会:日本型環境教育の「提案」、小学館(1992)
7)千葉県環境財団:まんが環境白書ちば(環境学習編)(1996)
8)千葉県環境財団:まんが環境自書ちば(地球環境問題・千葉県環境基本計画編)(1997)
9)身近な水環境研究会編:都市の中に生きた水辺を、11.水辺の環境教育、pp.239−253、信山社(1996)
10)津村俊充・星野欣生:Creative Human Relations、プレスタイム・行動科学実践研究会(1996)
11)ジョセフ・B・コーネル:ネイチャーゲーム1、2、日本ナチュラリスト協会訳、柏書房(1986)
12)ERIC国際理解教育センター:地球家族 フォトランゲージ版(1995)

 

 

 

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